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夜だけプログラマー

Raspberry Pi 3Bの初期設定メモ(Headless Setup)

あけましておめでとうございます。

お正月ですが外出するのもアレなので、家でできる趣味事としてラズパイを買いました。

新年最初の記事ですが単なるメモ記事となります。

初めてラズパイ触るので基本的な内容となりますが、同じく初心者諸兄の参考となれば幸いです。

前提条件

あまり関係ないですが、事前準備はUbnutu(20.04)上で行っています。

やること

  1. Raspberry Pi 3BにRaspberry Pi OS Liteをインストールする

  2. ディスプレイなしで初期設定する

2020年5月に正式名称がRaspbianからRaspberry Pi OSへ変更されました。 内容としてはRapbian導入の流れと違いはないと思います。

用意するもの

現在の型は4まで出ていますが、自分の用途ではスペックを必要としないため、少しだけ消費電力の少ない3を選びました。 (後から知ったのですが、3B+であれば無線LANが5GHzに対応してるので、そっちを買っておけば良かった)

  • 電源アダプタ(USB Micro-B)

出力は5V・2A〜3A程度を目安に選べば良いと思います。

OSをインストールするために用意します。 自分は適当に32GBを選びましたが、容量やI/O速度を気にする人はしっかりと選ぶことをオススメします。

他、用途によってはディスプレイ・ケーブルなど必要になりますが、プライベートネットワークからSSH接続して設定ができるので、上記のものだけで設定可能です。

1. Raspberry Pi 3BにRaspberry Pi OS Liteをインストールする

Raspberry Pi Imagerのインストール

ラズパイをmicroSDにインストールするために、自分のPC(not ラズパイ)にRaspberry Pi Imagerをインストールします。 Raspberry Pi Imager上から必要なイメージファイルもダウンロードできます。

www.raspberrypi.org

Raspberry Pi OS Liteリリースノート

https://downloads.raspberrypi.org/raspios_lite_armhf/release_notes.txt

2. ディスプレイなしで初期設定する

SSH接続できるようにmicroSDにファイルを追加

bootディレクトリ上に ssh というファイル名のファイル(内容は空)を追加します。

次に接続するWi-Fiの情報を記載するファイル wpa_supplicant.conf を追加します。

ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
country=JP

network={
 ssid="<Name of your wireless LAN>"
 psk="<Password for your wireless LAN>"
}

www.raspberrypi.org

ラズパイ起動

ラズパイにmicroSDを挿入し、電源アダプタをつなぎます。 電源をつなげると自動的に起動します。

電源を入れると上記追加したファイルをもとにWi-Fiに自動接続されます。 すぐには起動しないので5分ほど待ちましょう。

意図通りネットワークにつながっているかどうか調べるには nmap というツールが便利です。

$ sudo apt install nmap
ホストと同一ネットワーク内のクライアントを調べる
$ nmap -sP 192.168.0.0/24
...
Nmap scan report for 192.168.0.10
Host is up (0.0081s latency).
...
指定のIPアドレスで接続しているクライアントのOSを調べる
$ sudo nmap -O 192.168.0.10
...
MAC Address: B8:27:EB:3E:60:45 (Raspberry Pi Foundation)
...
ラズパイが接続されていれば上記のように表示される

SSH接続

同一ネットワークに接続されていれば ID: pi, PASS: raspberry で接続できるようになります。

$ ssh pi@raspberrypi.local

もし名前から探せない場合はIPアドレス指定でも試してみるのも良いと思います。

$ ssh pi@192.168.0.10

Wi-Fiパスワードの暗号化

以下、ラズパイ上での操作です。

SSIDとパスワードを入力することで暗号化されたパスワードが表示されます。

pi@raspberrypi:~ $ sudo sh -c 'wpa_passphrase "<接続先のSSID>" "<平文のパスワード>"'

ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
country=JP

network={
 ssid="<Name of your wireless LAN>"
 #psk="<Password for your wireless LAN>"
 psk=暗号化されたパスワード
}

それをもとに /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf を編集します。

再起動してちゃんとWi-Fi接続するかどうか確認しましょう。

pi@raspberrypi:~ $ sudo reboot

数分待った後、設定が正しくできていれば再度SSH接続できるようになるはずです。

最新の状態にアップデート

pi@raspberrypi:~ $ sudo apt update
pi@raspberrypi:~ $ sudo apt upgrade

必要なパッケージのインストール(オプション)

必要な方だけ。私はとりあえずエディタとしてvimを入れます。

pi@raspberrypi:~ $ sudo apt install vim

時刻設定・locale設定

xtech.nikkei.com

pi@raspberrypi:~ $ sudo vim /etc/ntp.conf
pi@raspberrypi:~ $ sudo /etc/init.d/ntpd restart

その他設定

その他色々と設定する項目がありますがいったんここまで。

以下ページを参考にさせていただきたいと思ってます。 qiita.com

ラズパイのコンフィグ画面は以下コマンドで開くことができます。

pi@raspberrypi:~ $ sudo raspi-config