今夜がλ

夜だけプログラマー

ツアーなしでノルウェー旅行したときの知見をまとめる

無職なので7月に一人でノルウェー旅行に行ってきました。 今回は、同じくノルウェー(もしくは一人で海外旅行)に行きたいけど不安に思っている方のために、本旅行の行動ログをまとめて公開します。 少しでもお役に立てれば幸いです。

ちなみにAmazonアフィリエイトの審査が通らなかったので、商品リンクはアフィリエイトではありません。

ツアーなしのメリット

ツアーの場合、基本的には決められた場所にしか行けません。 メジャーな観光地だけ行ければいい、ということであれば話は別ですが、マイナーな観光地も回りたい場合はツアーなしの方がスケジュールが立てやすいです。 また、せっかく旅行に行っても一番楽しみにしていた景勝地では天気に恵まれず、綺麗に見られなかったというパターンもあり得ますが、ツアーなしで組んだ場合はある程度タイミングを操作することができます。 例えば「明後日以降は天気が悪くなるから先にメインの景勝地を見に行く」というように、柔軟なプランを組み立てることが可能です。 ノルウェーは曇りが多いので、ツアーなしに抵抗がない場合は天気を見ながら現地でプランを決める方法をオススメします。 (ただし予定を決める時間がかかり過ぎるとホテルで休む暇がなくなるため、予めある程度予定を決めておいた方が良いでしょう)

ツアーなしのデメリット

当たり前ですが現地語が使えないとトラブルの元になります。 ノルウェーの場合は基本的に英語が通用しますが、現地語が全く分からないという場合にはツアーを選ぶべきです。 また、初めて乗る公共交通期間の利用方法が分からないと緊張して結構なストレスになります。私の場合は一本でもバスを逃すと野宿コースとなるようなプランを立てていたので、バスの到着が遅れるたびに胃が破れそうでした。 (バスは結構な頻度で遅れます)

旅行を楽しむことに専念したい場合はツアーを選んだ方が良いです。

準備

データローミング

普段、日本使っているSIMが海外で利用できるのか、海外で利用する場合どのような料金体系になるのかという情報を調べてみましたが、詳しい内容は「サポートセンターに問い合わせてください」と書かれてありました。 サポートセンターで間違った案内をされるのが怖かったので、海外で利用するためのプリペイドカードを購入しました。

また、後から知ったんですがチャージもできるらしいです。ただし手続きページの言語は英語・タイ語のみ。 チャージできることを知らず、予備としてもう一つ買ってしまいました。 まぁ現地でチャージがうまくできなかったら怖いので心配な人は買っていってもいいと思います。 (ちなみに私が乗り継ぎを行なったドバイでは未対応だったため、空港に備え付けの無料Wi-Fiを利用しました)

上記プリペイドSIMは日本でも利用できるため、一度日本で試すことをオススメします。 現地で接触不良が発生し使えない、使い方が分からない、というトラブルを避けることができます。 (ただし利用開始してから15日間しか使えないので、試すタイミングは注意してください)

また、今回私は電話は使わないだろうと思ってデータ通信のみのタイプを購入したのですが、ホテルへの緊急連絡用に通話のできるタイプを利用する方がオススメです。

変換器

ノルウェーのコンセント形状はBタイプかCタイプが一般的です。 これらのいずれかに会う変換プラグを持っていく必要があります。 私はCタイプの変換プラグを買って行きましたが、問題なく利用できました。

また、変圧器は基本的に必要ありません。 ただし、例えばドライヤーのような熱を発生させる機器を日本から持ち込む場合は変圧器が必要になることが多いと思います。日本から持ち込む場合は必要です。

ノルウェー語の入門書

これは実際に用意した訳ではないのですが、羽田空港の出国後エリアでは売ってませんでした。 もし必要であれば、あらかじめ購入した方が良いでしょう。

予約

予約はエクスペディアで行いました。普通に日本語対応しています。 ただ、日本語ページの場合は「性->名」という順序のフォームとなっているのですが、英語脳のまま「名->性」と逆で入力して予約をしてしまいました。 間違いに気づいてすぐにエクスペディアへ電話確認したところ、予約取り消しを受け付けてもらえました。

連絡するのが数時間遅ければキャンセル料金(6万円)が発生していたらしいので、間違いに気づいたらすぐに問い合わせをした方が良いです。 (日本時間の22時前でも電話受付できました) 姓名を逆にしてしまうだけでも現地で入国拒否される場合もあるらしいので気をつけましょう。

宿泊

エクスペディアで航空券を購入すると、同じくエクスペディアにおいて一部宿泊施設を安く利用できるようになります。 宿泊施設を決める前に航空券を予約してからセットで安くなるホテルを一度確認しましょう。 (ただし、直接ホテルから予約した方が安い場合もあります)

ホテルによってはタオルやボディソープ、歯ブラシなどのアメニティが置いていないこともあるので必要なものは持っていくか、現地で調達しましょう。 (私が泊まったホテルでは歯ブラシはどこも置いてませんでした) ホテルによっては謎液体石鹸がシャワー室に備え付けてありますが、体を洗うものかシャンプーなのか両方兼用なのかよくわかりませんでした。 このあたり詳しい方がいらっしゃれば教えていただけると嬉しいです。

荷物の仕分け

国際線では液体類の持ち込み制限があります。 受託手荷物としてチェックイン時に預けてしまえば基本的に問題ないので、手荷物検査をスムーズに行えるように、機内に持ち込む液体類はあらかじめ仕分けしておきましょう。 私は「携帯用歯ブラシセット」と「コンタクトレンズ/保存液」を持ち込みました。 医療用薬品は条件によってOKらしいです。 日本と経由地のドバイで問題なかったですがオスロ空港では止められたので、面倒を避けるために受託手荷物に分けておいた方がいいかもしれません。

ネット上の記事を見ると『透明の四方何cm以内のビニール袋に入れる必要がある』といった内容が書かれていましたが、コンビニの袋に入れた状態で問題ありませんでした。 液体の入った荷物だけ箱を分けてX線を通す形にすると良いでしょう。

また、ペットボトルのような容量の大きい液体は通常持ち込めません。 飲み物を持ち込みたい場合は手荷物検査を終えたあとのターミナルで購入しましょう。

前情報

飲料水

ノルウェーで売られている水はほとんど炭酸入りです。 自分ははじめにたまたまIMSDALという炭酸の入っていない水を購入できましたが、その後購入したミネラルウォーターは全て炭酸水でした。 また、ノルウェーは基本的に水道水が飲めるので、抵抗のない方はホテルの水道水をペットボトルに入れて携帯することをオススメします。 バスルームの水道水も問題ないという意見もありましたので、私はバスルームの洗面台から水を補給してガンガン飲んでいました。

ネット上の記事では牧場経由の水や氷河から流れ出した水は飲み水に適してない場合があるので注意する必要がある、と書かれていたのですが、どう注意すべきかは分かりませんでした。 ちなみに途中、Loen(ローエン)という小さな村のホテルに泊まった際、水道水を飲んでも大丈夫かどうかフロントの方に訪ねたところ問題ないとのことだったので、田舎だからどうこう、ということはなさそうです。

LoenのSkåla(スクォラ)という山中で激しい流れの川から水を掬って飲みましたが、これもおいしく問題ありませんでした。 ただし湖のような流れがない場所の水を飲むのはやめておいた方が無難だと思います。

f:id:Tormits:20190813163520j:plain
炭酸水(左)とnot炭酸水(右)

長距離バス

私が利用した高速バス(Nettbuss AB・NOR-WAY bussexpress)ではカード払いが可能でした。 支払いはネット予約をするか、乗車時に運転手さんへ行き先を告げて支払いを行う形になります。 ただ、ネット予約の場合は停留所の名前がGoogleマップ上の情報と一部異なっていて分かりづらいので、心配であれば直接運転手さんへ行き先を告げる方法が確実です。

また、バスのトランクは無料で使わせてもらえるので、旅行鞄はトランクに入れるのが良いです。 (荷物を運転手さんに見せればトランクを開けてくれます) ただし、2個以上の荷物や25kg以上の荷物をトランクに入れる場合は追加料金がかかる場合もあります。 利用バス会社によって規定が違うため、重たい荷物を運ぶ場合はあらかじめ確認しましょう。 www.nettbuss.com

私が見た限りでは、どの乗客がトランクを利用しているか、という情報は管理してなさそうなので、降車の際に「荷物あるからトランク開けて」と一言伝えるのが良いと思います。

スーパー

商品パッケージは基本的に全てノルウェー語です。 どれが生で食べれるかが分からなかったため、サンドイッチやサラダしか買えませんでした。 私が利用したスーパーはいずれもカード払いOKでした。 サンドイッチは日本のコンビニで売っているようなサイズのもので、大体40〜50NOK(5,600円)程度で買えます。

コンビニ

セブンイレブンがあります。 基本的に食べ物が売っていて、日本のコンビニの様に日用品が置いてある訳ではないです。

f:id:Tormits:20190812235640j:plain
セブンイレブン

ネット上の記事を見ると、水辺が多いため虫が多いという記事を見ましたが私が通った場所ではほとんど虫を見ませんでした。 もちろん、山の中では虫がいましたが日本の夏森よりもはるかに少なかったです。 ただ、虫の発生報告が上がっている以上は場所や季節によるものだと思いますので、かゆみ止めくらいはもっていった方が良いかもしれません。(日本のが効くかどうか分かりませんが)

f:id:Tormits:20190813185323j:plain
田舎の河原でも虫は出ず

髭剃り

髭剃りがどこにも見つからず、旅行中は髭が伸びっぱなしになっていました。 男性の方は髭剃りを持っていった方が良さそうです。(もちろん受託手荷物に入れる必要があります) 詳しい方がいらっしゃれば、ぜひノルウェーで髭剃りを売っている場所を教えてください。 スーパーでも薬局でもコンビニでも見つからなかった......

1日目(移動)

今回の旅行では羽田空港からベルゲン空港まで20時間程かかります。 早いものだと13時間程で着くルートもあるのですが、到着時刻が夜遅かったり値段が3倍くらい違ったりしたので、

羽田(00:30)->ドバイ(06:00)->オスロ(11:15)->ベルゲン(15:15)

というルートを選びました。 (括弧内の時間は全て到着場所のタイムゾーンで表しています)

羽田空港〜ドバイ空港

外貨両替

全部クレジットカードで対応できれば良いのですが、海外の場合そうもいきません。 MIZUHOの外貨両替所で100,000円をNOK(ノルウェークローネ)に変えたところ、6700NOKでした。 その時点では1NOK=12.74JPYだったので、 12.74 * 6700 = 85,358 となり、支払額の約15%を失った形となります。

後から知ったんですが、外貨両替所は複数ありそれぞれレートが異なるようなので、できるだけ損を少なくしたい人は一度各両替所のレートを確認した方がいいかもしれません。(受付カウンターの前まで行かないとレートが分からないので面倒ではありますが) また、ネット上で外貨両替をする手段もあるようで、そちらの方がよりお得なレートになるらしいので時間のある人は事前にそちらで外貨両替を行うのも良さそうです。

実際のところノルウェーではほとんどクレジットカードで済むので、今回の旅では現金0円でも問題ありませんでした。 (緊急用にある程度現金を持っておいた方が良いと思います)

チェックイン

チェックインカウンターに並んで、機内に持ち込まない手荷物を預けます。 私が今回利用するエミレーツ航空(エコノミークラス)では20kgまで預かってくれそうでした。 (色々プランがあって自分がどれに該当するのかよく分からなかったです)

その後同カウンターでチケットを貰えます。 そこでベルゲン行きまでのチケット3枚を発行して貰えたので、ドバイやオスロでチケットを都度発行する必要はありませんでした。

出国審査

チェックインが終わればあとはターミナルに入ります。 審査は手荷物検査とパスポートの顔写真チェックのみです。 特に問題ありませんでした。

機内(ドバイ行き)

エコノミークラスなのでまぁまぁ狭いです。高速バスよりも足元が少し広いくらいでした。 運良く隣に人がいなかったので足を伸ばせましたが、それでも足が痺れてなかなか寝付けませんでした。

また、機内食が提供されるということはわかっていたのですが、何時から出るという情報が見つからなかったので、しばらく寝たあとのタイミングで来るだろうと思っていたら、日本時間の夜中1時半頃にディナーが届きました。この辺のルールよく分からない。 ちなみにドバイ時間の朝4時頃には朝食も出ました。

空調が効きすぎてTシャツ2枚+パーカー+機内備え付けのブランケットでも寒かったので、冷房に弱い人は夏でも厚着をしていくことをオススメします。

ドバイ空港〜オスロ空港

乗り継ぎ

今回、乗り継ぎ時間が1時間10分とかなり短いスケジュールとなりました。 とはいえ、乗り継ぎに関しては同じ航空会社のため、受託手荷物を再度預ける必要はなく、持ち込み手荷物の検査・入国審査を行うだけでした。

ドバイ空港に着いて飛行機から降りると、二つバスが停車しており、行き先に応じて正しいバスを選ぶ必要があります。 案内の人が「〜〜行きはこっちのバス」と書かれた看板を持っていたのですが、「OSLO(オスロ)」の文字が見当たらなかったので、「オスロオスロ、ウィッチバス!?」と聞くと適切なバスを教えてくれました。

結果的には道に迷わなかったですが、それでも締め切り10分前にチェックインすることになったのでギリギリでした。 乗り継ぎが心配な人はドバイの空港内でしばらく待つようなスケジュールにした方が良いと思います。 (自分の場合はちゃんと間に合うか不安でストレスがやばかったです)

手荷物検査

要領は羽田と同じだから余裕......と思ったらそういう訳にもいかず、ベルトのバックルが金属探知機に引っかかってしまいました。 日本国内の金属探知機ではここ十年、ベルトで止められたことはなかったんですが、どうやらドバイ(および他の国々)の金属探知機ではベルトもX線検査を通す必要があるようです。

入国・出国審査

何言ってるか全然分かりませんでしたが笑顔で「サイトシーイング」って言っておけばOKでした。 個人的にはめちゃめちゃ強面なガードマンが無愛想に対応するイメージだったんですが、とてもにこやかに話しかけてくれて、自分の前に並んでいた人とは談笑したりしていてとても和やかムードでした。

機内(オスロ行き)

出発時点でオスロ内時間が午前7時過ぎ。 ここで寝ると時差ボケにつながるので、電子書籍を読んだり前座席についているモニターで映画をみたりしていました。 日本語対応の映画(邦画・洋画含む)も7,80本程あり、2010年以降の作品をメインで揃えているようでした。 子供向けのディズニー・PIXARの映画も10本程ありました。 また、日本のアニメ映画は「ドラえもん(新版)」・「未来のミライ」・「ラブライブ」・「僕のヒーローアカデミア」となかなか興味深いラインナップとなっていました。

オスロ空港〜ベルゲン空港

入国審査

手荷物を受け取る前に入国審査がありました。 並んでいる人が多く、ここで15分程使いました。 ここではなんとか英語を聞き取ることができ、 ・滞在期間 ・何人できたか ・目的 を聞かれ、それに答えると「OK, アリガト〜」と送り出してくれました。

受託多荷物

ここからは航空会社がエミレーツ航空からスカンディナビア航空に変わるため、預けた荷物を一度引き取ってから預け直す必要があります。

チェックイン

羽田で既にチケットは発行していたため、チケットを見せて荷物を渡せばすぐに手続きは終わりました。

ターミナル

日本の空港だと手荷物検査とチケット確認が同時に行われることが多いかと思いますが、ベルゲン空港ではチケットのバーコードをターミナル前の機械にかざして入場します。その後手荷物検査が行われる流れです。

手荷物検査

検査場前でおもむろにベルトを外したのでノープロブレムです。 コンタクトレンズの保存液に関してちょっと揉めたので、液体の荷物はできるだけ受託手荷物とするのをオススメします。

機内(ベルゲン行き)

オスロからベルゲンまでは約50分程で到着します。 f:id:Tormits:20190813002034j:plain

f:id:Tormits:20190813002111j:plain
オスロ〜ベルゲンの上空からの様子

ベルゲン空港〜ベルゲン市内

ベルゲン空港を出るとチケットを販売している機械があり、そこでベルゲン行きのチケットを買うことができます。 クレジットカードが利用できますが、逆に現金での支払い方法は分かりませんでした。 チケットを誰にも見せないまま乗車し、誰にも見せないまま降車しました。 この辺のシステムが未だによくわかっていません。 (そしてこの旅では公共機関の利用方法で毎回苦しむことになります)

f:id:Tormits:20190813002332j:plain
バス乗車券の販売機

ホテル

ベルゲン市内まではバスで行けたので、あとは徒歩で泊まる予定のホテル「CityBox」へ向かいます。 CityBoxはリーズナブルなホテルで、フロントスタッフはおらずチェックイン・アウトは全て機械で行います。 エクスペディアで予約すると、しばらく後にチェックインするための番号がメールで届くので、その番号を機械に打ち込んでチェックインとなります。 (支払いはその場でクレジットカード払いを行いました。)

日本では一般的なテレビ・冷蔵庫・ポット・タオル・歯ブラシはありませんでした。 Wi-Fiは備え付けられていましたが、誰でもパスワードなしで利用できるタイプなので、注意してください。

ノルウェー初食事

この時点で17時過ぎでしたので、ご飯を食べに行きました。 CityBoxと同じ建物の中にレストランがあったので、そこで手羽先とライスを食べました。 (肉らしきものが手羽先しか分からなかった......) ちなみにメニューは英語で、箸も出してもらえました。 メニューは文字だけで料理の写真がなかったため、あらかじめネットでメニューを調べておくのがいいかも知れません。

手羽先5本とライス一杯で大体160NOK(約1900円)ほどでした。 ノルウェーはとにかく日本と比べて物価が高いので、これでもリーズナブルな方だと思います。

2日目

Urlriken(ウルリーケン)山を登る

ノルウェー旅行最初の目的地は、ベルゲン中央部から登山口まで徒歩1時間程でアクセスできるUrlrikenです。 ウルリーケンは初心者向けの山で、短いコースであれば片道1〜2時間程で登り切ることができます。 長いコースだと3〜4時間程度です。

また登山口にはロープウェイもあり、片道125NOK(約1500円)で頂上まで連れて行ってもらえるため、非常に親しみやすい山といえます。 平日の11時頃にはロープウェイ待ちのお客さんが4,50人程行列を作っていました。

ただし、初心者向けといえどもぬかるみの激しい道や滑りやすい道もあるので、できればトレッキングシューズを履いていくことをオススメします。

f:id:Tormits:20190813003509j:plain
Urlrikenマップ
f:id:Tormits:20190813003643j:plain
Bergenの町を一望できますが残念ながら曇り

登山途中で休憩していたところスウェーデンから旅行に来たという青年に話しかけられ、一緒にお話しながら登ったため、とても楽しかったです。 彼はオスロから鉄道を使ってベルゲンまで来たようで、鉄道からの風景が素晴らしかったとのことで鉄道での移動をオススメしまくられました。 鉄道での移動は丸一日かかりますが、スケジュールに組み込める余裕があれば鉄道での移動の方が楽しいかもしれません。 次回ノルウェーに来ることがあれば鉄道を利用してみたいと思います。

また彼は「日本に行ってみたい、富士山に登ってみたい」と日本に関する話しをしており、別れ際には「サヨウナラー」と日本語で挨拶してくれましたが、私はスウェーデンの地理もスウェーデン語の挨拶も知らず、教養を身につけていなかったことをとても強く恥ずかしく感じた瞬間でもありました。 相手が日本のことをたくさん知ってくれているのに、こちらは相手の国のことを何も知らないというのはとても失礼に思い、教養というのは自分のためだけではなく、相手とコミュニケーションを取るためにも重要なのだなと感じました。学校の授業はこういうところでとても大事。

ホテルにチェックインできない

山を降りた後に二日目のホテル「Bergen Budget Hotel」をエクスペディアで予約しました。 二日目は一日目と異なるホテルにしたのですが、予約後に来るはずのチェックイン用コードを記載したメールがチェックイン可能時間を過ぎても届きませんでした。 二日目に泊まるホテルもフロントスタッフはいないため、ホテルへ問い合わせをする必要が生じたのですが、利用しているSIMカードはデータ通信専用のため電話が使えません。 どうしようかと悩んでいたところ、エクスペディアから届いたメールの中に「宿泊先にメッセージを送る」というリンクがあり、そちらから問い合わせを送ると10分後に返信が届き、なんとかチェックイン用のコードを入手することができました。

当日にホテルを予約した場合は上記のようなことが起こりうるので注意しましょう。

3日目

ベルゲン〜Loen(ローエン)

次の目的地は北方の村です。LoenへはBergen Busstationから出ているバスに乗り、Skei(シャイ)で別のバスに乗り継ぎます。 私はシャイを誤ってスケイと読んでいたので、運転手さんへ「To スケイ! To スケイ!」と連呼しても通じず焦っていると、後ろのおばさんが「もしかしてシャイじゃない?」とフォローを行なってくれたおかげでなんとか事が運びました。 (というか最初からSkeiと表示されたスマホを見せればよかったです)

また、 Skeiから乗り継ぐ際、降りたバス停と乗り継ぎを行うバス停は別になります。 降りたバス停から徒歩4分くらいのガソリンスタンドの側が乗り継ぎを行うバス停なので注意しましょう。(Googleマップの経路図ををみて確認してください)

Google Map上では思いっきり海を渡る形になっているのですが、バスごと船に乗って岸を渡るので問題ありません。 船に乗っている間はバスを降りて船からフィヨルドの景色を眺めることができるのですが、アナウンスが全てノルウェー語で私は降りて良いのかよくわからず不安だったため降りませんでした。もったいない。

BergenからSkeiまで390NOK、SkeiからLoenまで172NOKで計562NOK(約6600円)でした

## ホテルに宿泊 当初は近くのコテージに泊まる予定だったのですが、前日のホテルのようにチェックインでトラブりそうな気がしたので、ちゃんとしたホテルに泊まりました。 ここで初めてフロントスタッフのいるホテルに泊まりましたが、「予約したものですが〜」という感じで話しかけるとスラスラとチェックインを進めてくれました。 名前、人数、宿泊日数を確認してもらったあと、朝食と夕食は7時から、食べる場所はあっち、貴方の部屋はそっち、という話をされ鍵を受け取りました。 日本のホテルと変わらないですね。 ただ、外出する際にルームキーはフロントで預からず、自分で外に持っていくというシステムになっていました。

ちなみにこのホテルではテレビがついていましたが、テレビをつけるとWindonws7のログイン画面が表示されました。 これも日本と異なる点の一つです。 f:id:Tormits:20190813010633j:plainf:id:Tormits:20190813010656j:plain

f:id:Tormits:20190813010532j:plain
備え付けのテレビ

4日目

Skåla(スクォラ)山を登る

本旅行のメインです。 スクォラへはホテルから徒歩20分程で登山口へいく事ができます。 登山口のすぐ近くに駐車場があるので、レンタカーで来た場合は駐車場を利用するのが良いでしょう。

登山口入り口には柵と注意書きが貼られています。 ノルウェー語で書かれていたので意味を調べていたところ後からきたブルース・ウィリスにそっくりなおじさんが『Skålaに登るんだよね?入っても大丈夫だよ』と教えてくれたので、助かりました。

f:id:Tormits:20190813163806j:plain
ホテルで見せてもらったSkålaのマップ
f:id:Tormits:20190813163851j:plain
Skåla公式マップ
f:id:Tormits:20190813163656j:plain
Skålaの入っていけなさそうで入れる入り口

おじさんは結構な山好きのようで、Skålaには何度も登ったことがあるとのことで、頂上までは3時間くらいで着ける、と教えてくれました。 また、本旅行のもう一つのメインターゲット、Romsdalseggen(ロムスダールセッゲン)山にも登ったことがあるとのことで、めちゃくちゃ(私が一人で)盛り上がりました。 普通のルートでは気がつかないような滝が見えるロケーションを教えてもらったりもしました。 f:id:Tormits:20190813185050j:plain

おじさんは色々な山に登っているようで、私と比べて非常に足が早く、休憩もなしにズンズンと進んでいきます。 1時間くらい歩いたところで私は休憩することにし、おじさんには先に行ってもらうことにしました。 また私が休憩した場所は流れの激しい川の近くで、「そこの水は飲めるから補給していくといいよ」とアドバイスを残しておじさんは去って行きました。 この時点ですでに1リットルほど水を消費してしまったので、休憩後にペットボトルを満杯にして先へ進みます。

f:id:Tormits:20190813164141j:plain
水の飲める休憩地点

この休憩地点あたりから残雪が見られるようになります。 ただ、体の発熱のせいか、照りつける太陽のせいか、寒いということはありませんでした。半袖でも全然問題ないです。 他の男性登山客は8割方上半身裸でした。 また、時折石段をヤギが駆け下りてくるので注意が必要です。

f:id:Tormits:20190813165023j:plain
颯爽と下山していくヤギ

休憩を入れながら2時間程登ると、緑が完全になくなり、岩と雪のみの幻想的な風景が見られます。 そこからもう少し先にいくと非常に大きな湖と石が積まれたオブジェがあります。 頂上か?一瞬思いましたが看板によるとまだ頂上まで3.6km程あります。 kmの値はそれほどあてになりませんが、3時間程かけて4km歩いてきたので、単純計算で大体半分まで来たことになります。 体力的にはまだまだ登れましたが、補給した2リットル程の水もほとんど尽きてしまい、水分が尽きるのは目に見えていたので途中で断念しました。 山の怖さはわかっているので、無理はしません。

残雪レベルではありますが雪が積もった山を登るのは初めてで、サングラスを忘れてきたためか、目が陽に当てられて焦点が合わなくなってきたのも少し危ないな、と感じていました。 久しぶりのちゃんとした登山だったので、次回は装備と水分をしっかりと持ってくるようにしたいと思い下山しました。 また、私と同じく湖の地点まで来て下山する人も多く、ハイキングとしては人気のコースのようです。

f:id:Tormits:20190813171038j:plain f:id:Tormits:20190813170852j:plain f:id:Tormits:20190813171550j:plain f:id:Tormits:20190813170935j:plain

f:id:Tormits:20190813171716j:plain
撤退地点

目的地周辺のホテルが取れない

下山後、ホテルに戻って明日の予定を立てていると予定していた地域でのホテルが取れないことが分かりました。 前々から調べていたときには普通に前日でも取れるような地域だったのですが、もしかするとその日の天気によってホテル利用率が大きく変わる地域だったのかも。 予定ではメジャーな観光地であるガイランゲルフィヨルドの手前の村で一泊し、翌日船に乗ってガイランゲルフィヨルドを観光する予定だったのですが、ホテルが取れない以上、予定を変更しなければなりません。

この場合、ガイランゲルフィヨルドに向かうためには朝6時前に起き、ホテルでいくらかかるか分からないタクシーを呼んでもらい、ローカルバスと船を乗り継いで当日中にガイランゲルフィヨルドまで行き、一泊4万以上するホテルに連泊する必要があります。 そして悪いことにバスと船の乗り継ぎを一本でも逃した場合は野宿です。 私としては予定外の出費だったのでそこまでお金かけるのきついな、という気持ちとタクシーや船の手続きが上手くできるだろうかという不安、Skålaを登れなかった現在の装備ではRomsdalseggen山に登るのは難しいだろうという気持ち、そして少しのホームシックがあり、ここで帰国することにしました。 予定であればあと4泊ほどする予定でしたが、もっと英語を勉強してコミュケーションに全く困らない状態で再訪した方がノルウェーをもっと楽しむことができると考えたのも理由の一つです。

Loen〜オスロ空港

帰るためのルートを調べ、その日の夜中にLoenからバスに乗ることにしました。 LoenからStryn(ストリーン)へ行き、Strynからオスロ空港まで一本で向かう高速バスに乗り、バスの中で一夜を過ごしました。 高速バスの中では皆が寝ているにも関わらず大声で電話をしている人や、"Don't Touch Me!"となにやら揉め事を起こしている人がおり、なかなかカオスでした。 Strynまでが54NOK、そこからオスロ空港まで709NOKでバス代は計763NOK(約9000円)でした。

5日目

オスロ空港〜ドバイ空港

帰りは行きと同じような手続きなので特筆することはありません。

ドバイ空港で一泊

航空会社はエミレーツ航空を利用していたのですが、エミレーツ航空では「ドバイ・コネクト」というドバイ空港でのサービスをお得に利用できる施策があります。 2019年7月現在の条件は以下のようになりますが、変更される可能性もあるため一度公式サイトを確認してください。

ファーストクラスとビジネスクラスのお客様で、ドバイ到着時、最初にご搭乗できる接続便までの待ち時間が6時間以上24時間以内の場合。 (その他の条件も適用されますほかにもドバイ・コネクトをご利用いただける場合がございます。 フライトが予約された日付、お支払い運賃、ご出発地点から選択されたフライト、お乗り継ぎ地点で一番早くご利用可能なフライトに応じて、その他の規則も適用される場合がございます。 ドバイ・コネクトはあらかじめ予約する必要がございます。予約は、遅くともドバイ便が出発する時間の24時間前までに行う必要がございます。 このサービスはホテルの空室状況などにより予約できない場合がございます。) エコノミークラスのお客様で、ドバイ到着時、最初にご搭乗できる接続便までの待ち時間が8時間以上24時間以内の場合。 (その他の条件も適用されますほかにもドバイ・コネクトをご利用いただける場合がございます。 フライトが予約された日付、お支払い運賃、ご出発地点から選択されたフライト、お乗り継ぎ地点で一番早くご利用可能なフライトに応じて、その他の規則も適用される場合がございます。 ドバイ・コネクトはあらかじめ予約する必要がございます。予約は、遅くともドバイ便が出発する時間の24時間前までに行う必要がございます。 このサービスはホテルの空室状況などにより予約できない場合がございます。)

ドバイ・コネクト | ドバイ国際空港 | 基本情報 | エミレーツ航空 日本

ただ、上記にあるようにドバイ・コネクトを利用する場合はドバイ便が出発する24時間前までにあらかじめ予約を行う必要があります。私はドバイ空港についてからこのサービスを知ったので利用できませんでした。残念。

まぁ普通にお金を払えば通常のサービスは受けられます。 トランジットホテル・カプセルホテル・有料ラウンジなど色々と一夜を過ごす方法はありましたが、面倒だったので椅子で寝ました。 (椅子がちゃんと寝やすい形になってるので、飛行機の中より快適でした)

f:id:Tormits:20190813181627j:plain
ドバイ空港の快適椅子

次回利用するときは前もって調べておいて、ドバイ空港の施設を満喫するつもりです。

6日目

ドバイ空港〜羽田空港

ここまで来ればあとは慣れたもので、乗客もほとんど日本人ばかり。 チェックインの際、私の目の前に私と同年代くらいの男性が立っていたのですが、小さな女の子が歩いて来て「パパ〜そっちはエコノミークラスだよ〜」と言い男性がビジネスクラス専用口へ移動していった出来事に少し精神をやられました。 (ビジネスクラスとエコノミークラスでは一人20万円ほどの差があるのです)

こうして私のノルウェー旅行は幕引きとなりました。

ノルウェーまとめ

  • アメニティは基本無い
  • 水道水飲める
  • クレジットカードだけで大体いける
  • 経由地としてドバイ空港は快適
  • 山はいいぞ